略奪愛と聞くと、悪い事をしたように思うかもしれませんが、私からすれば戦争に勝利した将軍のような気分です。
私は大学の2個上の先輩に恋をしていました。
ですが先輩は彼女がいて、付き合って3ヶ月ぐらいといった感じでした。
吹奏楽部に所属していた私はユーフォニアムという楽器を吹き、先輩は打楽器を叩いていました。
ですが先輩は元チューバを吹いていたという事もあり、ユーフォニアムとチューバは似ているので色々と教えてくださいました。
ある日出来なくて落ち込み、泣いていると慰めてくれました。
それから先輩を意識するようになりました。
先輩に彼女がいることは知っていましたが、とにかくアピールしたいと思っていました。
まずは意識してもらわないと始まらないので、好きだというのは匂わせていたと思います。
部室に二人きりになってみたり、積極的に話しかけに行ってみたり、行動していました。
Twitterでお気に入りの後輩、とつぶやいてもらえたのを見て、これは脈々があると思っていました。
ですが、いわば天秤にかけられている訳ですから、居心地は良くありませんでした。
側から見れば二股なんて最低、と思うかもしれません。
ですが先輩の事が本当に好きだったので、そんなの全く気になりませんでした。
私を選んで欲しい、の一身でした。
振り返ってみて考えると、私は本当に性格が悪かったと思います。
彼女がいると分かっている相手に対し、アピールしていたわけですから。
でも、呑気に別れるのを待ち、綺麗事を言って諦めるのだけは嫌だったのです。
汚いと言われても先輩の彼女になりたかったのです。
最終的に先輩は私の彼氏となりました。
最初の頃は周りに色々と言われました。
性格が悪いとか、略奪なんて最悪だとか。
ですがそんなの痛くも痒くもありません。
そんな陰口を言っている奴に、こんな覚悟は持てないと思ったからです。
自分はそんなこと出来ないと言って、防御に入るだけの人にはなりたくありません。
もうすぐ彼とは付き合って2年になります。
これからも長く付き合っていきたいと思います。
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